2012年1月14日土曜日

百蔵山から扇山を縦走、君恋温泉で一服

実施日
2012/1/13

所要時間
6時間40分 (温泉1時間弱込み)

7:30猿橋駅-8:10百蔵山登山口-8:50 907mピーク-9:10百蔵山-(大休止)-9:25百蔵山(発)-9:50宮谷分岐-11:02扇山-(昼食)-11:35扇山(発)-11:40分岐-11:50犬目分岐-12:15君恋温泉-(温泉!)-13:05君恋温泉(発)-13:35太田バス停-13:50大田峠-14:10梁川駅

GPSデータ



より大きな地図で 12/01/13 7:31 百蔵山から扇山縦走 を表示



本年2回目の山行は、駅から直接取り付くことのできる百蔵山と扇山を歩くことにしました。
眠たい目をこすりながら始発に飛び乗り、早2時間。。。
天気は快晴、電車の中から既に富士山がきれいに見えます。百蔵山と扇山は、いずれも秀麗富嶽12景の山です。否応なしに期待は高まります。


7時過ぎに猿橋駅に到着。ハイキングバスもない、この季節の平日に、猿橋駅に降り立つハイキング客は私以外にはおらず。静かな山行を期待しつつもちょっとさびしいです。


猿橋駅からはしばらくの車道歩き。橋の上から見える渓谷もなかなかです。登下校の学生たちとすれ違います。
長い車道歩きが終わるとやっと登山道です。途中、バスに追い越され、バス乗ればよかったとちょっと後悔です。
さらに、ここでショッキングな事実が。。。わざわざ一眼レフを担いできたのに、バッテリーがない。。。朝は3つあったのに。ここから、一眼レフはただの荷物と化しました。


やっとのことで登山口に到着です。ここからは植林帯の登りとなります。よく整備された樹林帯の登山道を淡々と登っていきます。


樹林帯の道




着実に高度を稼いでいくと、植林が切れて視界が開けます。視界が開けるとそこは富士山です。遠くには南アルプスでしょうか。。。しかし、ちょっとまて。なんだか焦げ臭い!?よく見ると、開けているところが焦げてます。真新しい山火事注意の看板。どうやら、山火事があってからそれほど日が経ってないようです。。。


植林帯が切れる

山火事丸焦げ。あたりは焦げ臭い。

樹林の間から富士山


さて、山火事の後からは雑木林の道です。植林地帯とは一転して明るい道となり、ほどなく907m地点です。907m地点からは陽だまり尾根歩き。小鳥の声を聞きながら尾根を歩くと、すぐに百蔵山の山頂です。


尾根道と合流

合流地点にあった苔むした木

百蔵山の山頂が!




百蔵山の山頂は富士とその周辺の山の大展望台です。期待を裏切らないその展望。
加えて山頂には自分以外誰もいない。広い山頂を独占です。
ゆっくりこの展望を味わいたいところですが、まだまだ先は長く、立ち止まると汗ばんだ体はあっという間に冷えて行きます。そうゆっくりもしていられません。



山並みの向こうに富士


次は百蔵山から扇山への縦走路に取りかかります。
百蔵山からは一気の下り。本当に一気に下っていきます。足元に注意しながら、急坂を下りきると宮谷分岐です。
宮谷分岐から先、大久保のコルまではところどころ倒木が登山道をふさぎ、藪が少しうるさい道が続きます。


面白い形した倒木


地図を見るとわかりますが、カンバの頭から大久保のコルへの道は非常な急登です。急斜面をジグザグに登っていきます。
この縦走路は静かでジックリと楽しめますが、もう少し、徐々に高度を稼ぐとか高度を下げるとかしてほしいものです。。。
息を切らしながら大久保山への急斜面をひたすら登ります。登って登って、登りつめるともうひと頑張りで扇山です。


行き先が空欄。。。どこ行くの。

もうちょっと
扇山の山頂は、百蔵山と同じく、広く展望が開けとても気持ちがよい山頂です。こちらは、百蔵山に比べると若干風が弱いようでした。こちらの山頂もまずは独り占めです。風も弱く、ぽかぽかで展望もよいのでここでお昼にします。


扇山山頂から富士山方面
奥高尾・奥多摩方面

都心方面

都心方面右寄り


扇山からの景色は、富士山だけではなくて都心方面の眺めも優れいています。この日は都心方面はもやがかかっていたのですが、相模湖、高尾山の向こうにもやに浮かぶ新宿のビル群、そこから右に目を向けると丹沢と道志の山々、逆に左に目を向けると、筑波山でしょうか?中腹から山頂にかけて、もやから顔を出しています。さらに左方向は奥高尾・奥多摩方面の山々。北側に目を向けると権現山が間近に見えます。私には、富士山の迫力や風情では百蔵山が優れているように思えますが、扇山の景色はそのほかも含めた総合力を感じます。


扇山の山頂でお昼を食べていると、鳥沢方面から一人、百蔵山方面から一人、登山者がやってきました。今回の山行では、このお二方と、大久保山の登りですれ違ったお二人の、4名しかお会いしませんでした。


扇山はいつまでもゆっくりしたくなる山頂でしたが、電車も時間もあるので下山を開始します。扇山からの下山は歩きやすい道でした。


霜柱


当初、下山には犬目に抜ける道を使う予定でしたが、君恋温泉という看板が下山路に。。。温泉の二文字にひきつけられるようにそちら方向に道を変えてしまいました。。。


君恋とは面白い名前だ


落石注意。。。

滝の脇を通る

さて、ほどなく君恋温泉に到着です。入口には新聞が挟まったまま、看板の見た目に反して、民家のような風情。一瞬営業してないのではないかと不安がよぎります。インターホンを押し、しばらく待つと女性の声が。どうやら営業中でした。
入浴料500円を支払い、お風呂に案内してもらいます。
どうやら客は私一人。。。ここも独占です。男湯には湯が張ってないようで、女湯に案内されました。

普通の民家ですね。見た目は。

ここは温泉というか、鉱泉のようです。特に効能書きもないのでどういう温泉なのかはわかりません。(ただ、私の肌は結構いい湯だと言ってましたw)
いずれにせよ、この位置にある温泉はありがたい。
さっぱりした後、休憩室に案内されましたがちょっと暗いので一人でいるにはさみしすぎる。まだ先は長いので早々に退散しようと、玄関のインターホンで出発を告げると、女将さんと思しき方からサービスで畑で採れたさといもの煮物を出してくれると!人の好意は遠慮なく受ける性格ですのでおいしく頂きました。
インターホンを押したときは寝起きだったようで、お姉さんが不機嫌そうで申し訳なくなりましたが、帰りは気持よく帰れました。


君恋温泉からは旧甲州街道、現・県道大月上野原線を犬目宿まで辿ります。犬目のバス停からゴルフ場の脇を下り、大田バス停まで車道を行きます。


大田のバス停から大田峠を抜ける道は、山行の最後にドキドキさせられました。明瞭な踏み跡が複数あり、大田峠までの道ではコンパスと地図を見ながら方向を確認しつつ進みました。

太田バス停付近

ここから山道に入る

大田峠。ここまで写真の余裕はあまりなし

笹のトンネル
ドキドキの道を抜けるとまた車道。最後は国道20号を歩き梁川駅で終了です。


今回の山行は、行動時間もなかなかのボリュームでしたが、陽だまりあり、眺望あり、静かな山道あり、温泉有りの、ドキドキありで、大満足でした。
ちなみに、この縦走路は逆コースのほうが楽な気がしますが、最後の君恋温泉もあるのでやっぱり、百蔵山からのほうが楽しいと思います。


最後に道のインプレッションです。



猿橋駅~百蔵山登山口
この道は車道歩きです。交通量はありますが、特に危険はありません。
登山口に登山ポストがあります。簡単な届け出用の書面もあるので事前に準備していなくてもここで記述することが出来ます。


百蔵山登山口~907mピーク
植林された林を着実に登っていきます。道は良く整備され道標も明確で危険な個所はありません。植林が切れ雑木林になるあたりで展望が開け、富士山が望めます。丁度そのあたりで真新しい山火事の後がありました。


907mピーク~百蔵山山頂
気持のよい尾根歩きです。


百蔵山山頂~宮谷分岐
百蔵山直下はかなり急な下り道となっており足元に注意が必要です。乾いている場合は注意して歩けば問題はないと思いますが、凍結時や雪の時は危険そうです。


宮谷分岐~扇山
倒木が多く見られ、また登山道も少し狭くなっているので歩きにくいかもしれませんが、特に危険個所はありません。扇山直前はかなり急な登りが続きます。こちらも足元注意です。


扇山~君恋温泉
特に危険な道はありませんが、途中、道が北側を向く場所があります。そこでは、落ち葉の下の地面が霜柱や氷に覆われていて多少歩きにくいです。犬目の分岐からは下っていきますが、少し岩がごろ付いた道です。


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